女性なら知っておきたい、生理と女性ホルモンの関係

「あ、今月もきた、、」と少し憂鬱になるのが、生理。

頭痛や腹痛、倦怠感や経血の不快感、、

いいことなんて一つもなくて、毎月女性を悩ませる厄介者。

とはいっても生理現象だし、閉経までずっと付き合っていかなきゃいけないものだから、ちゃんと向き合わないと、、と思って、今回は生理や女性ホルモンについてまとめました。

Summary
  • 生理周期や生理管理について
  • PMSについて
  • ホルモンバランスやホルモン療法について
目次

生理周期とホルモン

生理周期

まずは生理周期について。

” 生理周期 ” とは、『 月経から次の月経までの一連の変化 』 のことです。

一般的に生理周期は、

  • 卵胞期
  • 排卵期
  • 黄体期

という3つのフェーズに分かれています。

各フェーズの流れと特徴をざっくりまとめます。

卵胞期
  • 月経の開始から約14日間
  • エストロゲンが増加する
  • 排卵の準備期間
排卵期
  • 卵胞期終了直後の1日程度
  • 排卵時に軽い腹痛を感じる女性もいる
  • 排卵期の数日前後が妊娠しやすい
黄体期
  • 排卵後から次の月経が始まるまでの約14日間
  • 黄体期後半約10日間にPMSになりやすい
  • 浮腫みやすかったり肌の調子がイマイチ

標準的な生理周期は28日間で、正常範囲は21〜35日と言われていますが、生理周期も各フェーズの期間も個人差があります。

二つの女性ホルモン

ここで、二つの女性ホルモンを紹介します。

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)
エストロゲン(卵胞ホルモン)

子宮内膜の成長と厚みを助け、卵胞の成長を促進するホルモン

プロゲステロン(黄体ホルモン)

子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を助ける役割を果たすホルモン

これら二つのバランスがとても重要です。

生理周期と女性ホルモンの関係

二つの女性ホルモンのバランスと相互作用は、正常な生理周期と妊娠の可能性に必要不可欠です。

なぜなら、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は、約28日周期で変化し、それに伴って、生理になったり妊娠しやすい時期がきたりするからです。

これらのバランスが乱れたり、正常に作用しなくなると、生理不順や不妊になってしまいます。

肌の調子も、このホルモンの分泌によって左右されがちです。

PMSについて

PMS 』とは、Pre Menstrual Syndrome の略で、

月経前症候群 』 と訳されます。

これに悩まされている女性はかなり多いかもしれません。

ここからは、PMS の症状や対処法をまとめています。

PMSで悩んでいる方はもちろん、PMSでない方や、PMSについて詳しくない方もぜひ知っておいてほしいので、目を通してもらえればと思います。

PMS(月経前症候群)とは

生理前に現れる心や体のさまざまな不快症状のこと。

通常、生理の1〜2週間前に症状が現れ、生理の開始とともに軽減または消失します。

主な症状

身体的症状

  • 胸の張りや痛み
  • 頭痛
  • 疲労感
  • 腹部膨満感  など

精神的症状

  • イライラ
  • 不安や緊張
  • 涙もろさ
  • 抑うつ気分  など

PMSの原因

残念ながら、PMSの正確な原因は解明されていません。

ですが、エストロゲンとプロゲステロンの変化が関係していると考えられているようです。

PMSの対処法

PMSの症状を和らげるためには、以下のような対処法が有効とされています。

  • 健康的な食事
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠
  • ストレス発散(ストレスを溜めないこと)

PMSは体調不良の一環なので、不摂生な生活習慣や食事は避けましょうということですね。

症状が重い場合や、症状の改善がみられない場合は、早めに医師に相談しましょう。

ホルモンバランスとホルモン療法

ホルモンバランスが正常であることに越したことはないですが、誰でも乱れる可能性はあります。

ホルモンバランスが乱れることで起こる健康問題や、ホルモンバランスを調整するための療法についてお伝えしておきます。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスが乱れると、

  • 月経不順
  • 不妊症
  • 骨粗鬆症
  • 更年期障害
  • うつ病や不安障害
  • 体重変動

など、さまざまな健康問題を引き起こすことがあります。

原因としては、

  • ストレス
  • 不規則な生活習慣
  • 栄養不足
  • 運動不足 または 過度な運動
  • 疾患や薬の影響

などが挙げられます。

ホルモン療法

” ホルモン療法 ” とは、

体内のホルモンバランスを調整するために、外部からホルモンを補充する療法 』 です。

ホルモンの乱れによる健康問題がひどいときには、医師と相談の上、ホルモン療法を取り入れることもあります。

以下に、主なホルモン療法3種類とその目的、ホルモン療法の利点やリスクについてまとめておきます。

ホルモン療法の種類と目的

  • 更年期ホルモン療法
  • 避妊用ホルモン療法
  • 不妊治療のためのホルモン療法
更年期ホルモン療法

更年期障害の症状を緩和

避妊用ホルモン療法

避妊および月経周期の調整

不妊治療のためのホルモン療法

排卵の誘発や生殖能力の向上

ホルモン療法の利点

月経周期の乱れに伴う不快な症状を軽減し、生活の質を向上させることができます。

ホルモン療法のリスク

  • 血栓症のリスク
  • 心血管疾患のリスク
  • 乳がんのリスク
  • その他の副作用
血栓症のリスク

特にエストロゲンを含むホルモン療法は、血栓症や静脈血栓塞栓症のリスクを増加させる可能性がある

心血管疾患のリスク

長期のホルモン療法は、心臓病や脳卒中のリスクを増加させる可能性がある

乳がんのリスク

エストロゲンとプロゲステロンの併用療法は、乳がんのリスクをわずかに増加させる可能性がある

その他の副作用

頭痛、吐き気、胸の痛みなどの副作用が生じることがある

このように、ホルモン療法にはリスクが付きものです。

医師と十分に相談した上で、最適な治療法を選択してください。

生理管理のススメ

女性のみなさん、生理周期や体調は記録していますか?

していない方は、記録することをおすすめします。

生理周期を記録することで、体調の変化や異常を早期に発見しやすくなります

また、PMSや排卵期を予測できるので、体調に合わせたスケジュール管理が可能になります。

旅行などのイベントを計画する際に自分の生理周期を知っておくと、生理を避けてスケジュールを組むことができ、心配事が減りますよ。

生理の管理は、アプリやウェアラブルデバイスを使うと簡単に生理周期や体調を記録できます。

データが可視化されるので、より効果的な管理が可能です。

ウェアラブルデバイス とは

身体に装着して使用する電子機器のこと。

ユーザーの健康状態やフィットネスのデータをリアルタイムでモニタリングし、記録・管理することができる。

スマートウォッチやフィットネストラッカーなどを指す。

自分の身体を第一に

生理は毎月一回のことですが、閉経までずっと続きます。

毎月しんどい思いをしなくて済むよう生理周期を記録し、生理前や生理中は不摂生を控えたり、無理なスケジュールを組まないようにするなど、自分の身体を第一にしてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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