テイラー 原盤権を取り戻す|原盤権を失った経緯を深掘り

今日起きたらテイラーのXポスト通知がきてて、

新アルバムかリレコアルバムのリリース??!! と思って開いたら、、

原盤権を失っていた過去6作品を買い戻した(所有権を取り戻した)という内容のポストでした。

よかった、嬉しい、おめでとう、、!!

いろんな感情がぐわーっと込み上げてきて。

朝一に最幸のニュースでした。


今日テイラーが発表したレター✉️の内容とともに、

原盤権をめぐる騒動についてまとめています。

テイラーのX(@taylorswift13)より引用
目次

テイラーのレターより

アメリカ時間の2025年5月30日、テイラーが公式HPにレター✉️を掲載しました。

公式HPより引用

一部抜粋して、内容を紹介します。

レターの一部を抜粋しています。


私がこれまで作ってきたすべての音楽が、、

ついに、私のものになりました。

すべてのミュージックビデオ、

すべてのコンサート映像、

アルバムアートや写真、

未発表曲、

想い出、魔法、狂気、

すべてのera、

私の人生をかけてきたすべてのものが。


私がずっと望んできたことは、

いつか自分の音楽を無条件で、パートナーシップもなしに、完全に自分のものとして買い取れるくらい、一生懸命に働くこと。

そしてその機会を初めて叶えてくれたShamrock Capitalの皆さんに、心から感謝しています。


みんなの優しさや協力、励ましのおかげで、「私のものだったらいいのに」と思っていたすべてのものが、、

ついに、本当に、私のものになったのです。

他には、

  • デビューアルバム(『Taylor Swift』)の再レコーディングは終わっている
  • 『reputation』の再レコーディングは、実はまだ4分の1も終わっていない

ということも明かされています。

『reputation』に関しては、

人生のエモーショナルな時期とかなり深く結びついていて、なかなか再レコーディングが進まない、

再レコーディングしても、オリジナルを超えることはできない

と感じているよう。

ただ、

でも、2作(『Taylor Swift』と『reputation』)には、それぞれが再登場する相応しい瞬間があると思っている、

その時を感じられたら、そしてそれを楽しみにしてくれるみんながいるなら、リリースするだろう

という内容も書かれています。

今のテイラーが歌う2作と、それぞれのVault song(未発表曲)はもちろん聴きたいけど、

テイラーの思うようにしてくれたらいいなと私は思います。

原盤権を失い、取り戻すまで

ここからは、テイラーが原盤権を失った経緯や、それを取り戻すまでのことをまとめています。

原盤権とは

まずは原盤権について。

原盤権とは、

CDや音源など、録音された音(マスター音源)に対する権利のことです。

原盤権を所有している人(または会社)は、楽曲の配信、販売等の権利があり、それにより収益を得ます。

テイラーのX(@taylorswift13)より引用

原盤権をめぐる騒動について

原盤権をめぐる騒動について、時系列に沿ってまとめました↓

2006年〜2018年
Big Machine Recordsというレーベルに所属

以下の、デビューアルバムから6作品目までをリリース。

  • Taylor Swift(2006年)
  • FEARLESS(2008年)
  • Speak Now(2010年)
  • RED(2012年)
  • 1989(2014年)
  • reputation(2017年)

Big Machine Recordsでは、原盤権はレーベルが所有します。

2018年
Big Machine Recordsとの契約が終了し、Republic Recordsというレーベルと新たに契約を結ぶ

Republic Recordsでは、原盤権はアーティストが所有します。

2019年6月
Scooter Braun(スクーター・ブラウン)* が、Big Machine Recordsを買収

* Scooter Braun(スクーター・ブラウン)は、有名アーティストを手掛ける音楽マネージャーです。

これにより、テイラーの過去6作品の原盤権は、Scooter Braunが持つことに。

この騒動に関して、過去にテイラーは、

自分の人生をかけてきたすべてのものが、一番避けたい人物の手に渡った

とコメントしています。

2019年8月
原盤権を失った過去6作品を再レコーディングすると発表

テイラーは、「アーティストが自分の作品を所有するのは当然だから」と

過去6作品の原盤権を取り戻すため、再レコーディングという手段を取ると発表。

2020年
Scooter Braunがテイラーの同意なしに原盤権を第三者へ売却

この “第三者” が、今回テイラーに原盤権を購入する機会を提供したShamrock Holdings(投資会社)です。

原盤権がShamrock Holdingsへ移っても、利益は引き続きScooter Braunが得るというわけのわからないふざけた条件があったそう。

2021年〜2023年
再レコーディング版を ”Taylor’s Version” としてリリース

再レコーディングした楽曲は、”Taylor’s Version” としてリリースされました。

ファンはテイラーに利益がいくように、この ”Taylor’s Version” を購入・ストリーミングし、オリジナル版はCDでしか聴かないようにしていました。

【リリースされた ”Taylor’s Version” 】

  • FEARLESS(Taylor’s Version)(2021年4月)
  • RED(Taylor’s Version)(2021年11月)
  • Speak Now(Taylor’s Version)(2023年7月)
  • 1989(Taylor’s Version)(2023年10月)
2025年
テイラーが過去6作品の原盤権を取り戻す

Shamrock Capitalが、テイラーに原盤権を購入する機会を提供。

テイラーは、The Eras Tour(2023-2024)や ”Taylor’s Version” で稼いだ資金で、過去6作品の原盤権を買い戻し、再び “所有者” となりました。

6年の月日を経て、やっと、この騒動に終止符が打たれました。

取り戻せるか確証がなかったかもしれないのに、「絶対に取り戻す」という揺るぎない意志と強い覚悟で闘い、

正当なやり方で、ついに自分の作品の原盤権をすべて取り戻したテイラー。

今ごろ心の底から笑えてるといいなと思います。

テイラーのX(@taylorswift13)より引用

この一連の騒動をきっかけに、アーティストが原盤権を所有することの重要性が見直されています。

ストリーミングサービスの利益は、CDなどのモノから得られる利益に比べると少ないのが現状です。

ストリーミングサービスがメインになってきている今、原盤権の所有はアーティスト生命にも大きく影響します。

今後、テイラーと同じように理不尽な経験をするアーティストが出ないよう、音楽業界全体が変わっていけばいいなと思います。

あとがき

テイラー、今日発表したレターには、

初めてのタトゥーは、おでこに大きい “Shamrock” かもね。」

とユーモアも入れてました。

家族やチームのみんなとお祝いの会とかして、楽しく過ごしていてほしいです。

テイラーのX(@taylorswift13)より引用

おかえり、オリジナルたち。

再レコーディングしたアルバムももちろん好きだけど、当時のテイラーが歌ったオリジナルも大好きだから、、

これで心置きなく聴けます。

今日から、この6年(ストリーミングでは)聴けなかった分、オリジナルたちを存分に聴こうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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